12月、ここ南相馬小高区も冬の足音が聞こえてまいりました。
日中は暖かいのですが、夜間は氷点下になることも。
そんな中、蚕を育てるお手伝いをすることとなりました。
小さな温室を改造し環境制御とデータ収集できるように、「アグリカルテシステム」を設定しました。
そもそも、農業ハウスなので断熱には不向きでありますが、在りものを活用し何とか環境を整えることができました。
環境が整ったら、いよいよ生体の投入です。
蚕はゆうパックで約4,000頭が送られてきました。サイズは約1㎝(3齢くらいだそうです)。
蚕は、1~5齢まであって、ちょうど中間くらいの大きさですが、あと3週間もしたら蛹になってしまうらしい。
4齢・5齢と成長するに伴い、急速に大きくなり、餌の7~8割はこの時期に消費されるそうです。
餌は、この時期桑の葉が収穫できないので、人口餌を使用します。
A2蚕飼育設定
ゆうパックからで送られてきた蚕を、専用トレイに移し餌を与えます。
今回蚕を手掛けるHさんのお話では、1日経っただけでも成長が見て取れるそうで、実際、投入した翌日には、飼育用のトレイが2個から倍の4個になっておりました。
トレイを棚に移し、これで準備完了です。
この勢いでは、また翌日にはトレイは倍が必要になりますね。
また、育成状態、作業記録、環境情報を「アグリカルテシステム」でデータベースに自動蓄積、ラズベリーパイのシステムと組合せ、動体検知カメラも併用し、蚕の状態を多面的に記録し、南相馬市小高区での蚕育成記録として保存します。
繭の収穫は年始になりますが、繭になるのが今から楽しみです。